韓国(仁川)視察交流に行ってきました

報告が遅くなりましたが、東アジア文化都市2019豊島韓国(仁川)視察交流に、9月3日〜5日の二泊三日で行ってきました。この視察交流事業は、韓国(仁川)と中国(西安)の2都市をまわるAコースと、中国メインでまわるBコース、そして韓国のみのCコースの3つから成り、総勢で100人を超える視察団(団長:高野区長)となりました。私はそのうちのCコースに参加。韓国に行くよ、というと「えっ、この時期に?」と驚く方もいましたが、はい、この時期だから行きました。

政府レベルでの日韓関係がうまくいっていない今、自治体や民間レベルでの交流は、ぜひ、続けなければという気持から、また議員などは公費を使うわけではないけれど(区職員は出張扱いかもしれないが)、議員や地元団体が参加する「視察交流」というものが、一体どんなものなのかとの好奇心もあり参加を決めたわけです。日程表を見た時は、視察というより観光の色合いが強いようで、正直もの足りなさを感じたものですが、実際にはやはり行って見なければわからないことは、多々ありました。

例えば、今回の宿泊場所はカジノ施設を備えた滞在型リーゾートホテル「バラダイスシティ仁川」が宿泊先になっており、カジノ体験もしました。日本に一番近いIR「パラダイスシティ仁川」 の実態を見ることができました。その感想は文末に。

また仁川は、その地理的な条件からも他国の侵攻をたびたび受け、日本もその例外ではなかったこと。また、朝鮮戦争においては、主戦場の一つにもなり、悲しい歴史を背負っていることなどは、今回初めて知ったことです。そして仁川からバスで1時間ほどの江華にも行きました。ここは、北朝鮮まで川を挟み最短で1・8キロの距離まで近づくことができ、展望台から肉眼で北朝鮮を見られる平和展望台があり、実際に私も望遠鏡を覗くと、畑を歩くと人物の姿を見ることができました。本当に北朝鮮との近さを実感をしたものです。(仁川からも1時間ほどですから、ソウルからも1時間半ほどで行けるのではないかと思われる近さ。池袋と鎌倉ぐらいの近さでしょうか。そう考えると近い!)

他にも10 年以上ぶりに訪れたソウルの激変ぶりにも驚かされました。高層マンション群と123階のソウルタワーにも雨の中登りましたが・・・。旅行者にとっては、昔のソウルの方が趣もあり好きだった、という印象です。

さてこのCコースの視察交流のメインイベントは、Aコースとの合同で行われた「仁川広域市交流会」だと思うのですが、圧倒的に日本側の人数が多い中行われ、会場には東アジア文化交流のフラッグを見ることもなく、ちょっと寂しいかなとの印象もないわけではありませんでした。また団長の挨拶に始まり、議長、豊島区代表の挨拶等々、相手側の仁川は文化観光局長が挨拶を述べられましたが、全てがこれまた男性で、仁川側からの芸能を披露した方だけが女性達だけというアンバランスさが、また気になりました。(ジェンダー不平等は、一度気になると、あらゆるところにバイアスが残っていることに、気がつきます)

しかし豊島区側からの挨拶として、「国の態度が変わったとしても、わたし達の心はずっとこれからも変わりません。民間交流はこれまで通り続けていかなければならない。本当はみんな仲良くしたいと思っているんです。平和が一番大事なんです」そのような内容の呼びかけを、トーンに強弱はあるものの、皆さんがなさっていたことに、わたしは安堵しました。特にCコース責任者でもある町会連合会会長の田中幸一郎氏が「みんなで交流して一緒に作る平和こそが大事」との気持ちがこもった言葉を、スピーチしたことについて、わたしは素直にいいなと思いましたし、感動しました。ご本人にもそのことをお伝えして感謝を申し上げました。

さて、簡単にと思いましたが、なかなか長くなってしまいました。冒頭に触れたIRについては、また別途調べてみたいと思いますが、仁川のIRは失敗ではないのか? との印象が否めませんでした。パラダイスシティホテルが、日本のパチンコ・ゲームメーカーセガサミーホールディングス だということにも行ってから知り驚きましたが、カジノルームは閑散としていて一昔前の古いゲームセンターのようだし、わたし達以外のお客さんは中国大陸から、それも都市部からではなさそうな雰囲気でした。

追記:9月5日の朝日新聞によると、政府は4日「カジノを含む統合型リゾートIRの整備に関する基本方針を公表した。(パブコメも募集中)

方針によると訪日客増や雇用創出効果が書かれているが、カジノでインバウンドを狙うということ事態が、時代錯誤というか20年ぐらい遅れているのではと思わざるを得ない。海外の富裕層がターゲットだと言いつつ、実は国内のギャンブル中毒者を増やして、特定の企業が儲かるだけの仕組みを作ることになりはしないか。しかも地方に作るとなったら、その地域の文化や自然も壊すことになる。いま、日本はデフレということもあり、海外からの観光客が多く一つの日本ブームになっているが、実際にいま、海外セレブが訪れているのは、どんなところなのかリサーチが足りなすぎると感じます。私はこの安易な政策自体に反対です。